一般職と総合職の違いわかりますか?
就職活動を行う際に、一般企業への入社を希望する女子大生なら誰もが一度は考えるのが「一般職と総合職のどちらで入社試験を受けるか」ということではないでしょうか。
この選択肢は男子学生にもありますが、男子学生が一般職を選択することは極めて稀なことです。
なぜなら、男女雇用機会均等法が制定された際に生まれたのが総合職で、その目的は女性も男性と同等の職業選択を得られるべきだということだったからです。
つまり男性が職に就く際は、元々総合職というのが前提で、女性にとっては働き方のひとつの機会が増えたと捉えることが出来るでしょう。
しかしながら、総合職と一般職では業務内容等が異なるため、女子学生が就職活動の際にはその違いを十分に理解した上で会社選びをすることがポイントだと言えます。
一般職とは
一般職というのは、読んで字のごとく民間企業で働く際に「一般的な業務」を行うことを示しています。
即ち自分がメインで主導権を持って仕事をするのではなく、総合職のアシスタント的な役割を担います。具体的には会議の資料を揃えたり、書類のコピ-を請け負うなど事務的な業務内容となります。
例えば営業のサポ-ト事務を行うのも一般職の業務となります。会社によってはマニュアル等を置いているところもあり、一般職はそのマニュアルに沿って事務業務を行うため仕事の幅としてはそれほど広いという訳ではありません。
しかし、企業においては縁の下の力持ち的な存在ですが、事務処理をしてくれる人がいなければ総合職の営業等は効率的に仕事を進めることが出来なくなるため、民間企業を回して行くにはなくてはならない存在だということが出来るでしょう。
一般職は転勤を伴わないというのが大きな特徴のひとつです。
従って就職する際に、既に結婚や出産を視野に入れている女性にとっては、働きやすい環境だということも出来るわけです。
福利厚生がしっかりした企業の一般職ならば、十分に安定した生活が期待出来るため、プライベ-トに重点を置きたい女性にとってはおすすめ出来る選択肢でもあるのではないでしょうか。
総合職とは
しかし、世の中にはサポ-ト的な業務ではなく男性と同じ土俵に立ってバリバリと働きたいというキャリア志向の女性も決して少なくはありません。
総合職というのはそんな女性に広い門戸を開いている選択肢のひとつです。
業務内容はこちらも字のごとく、会社における総合的なさまざまな業務を経験することになります。企業の基幹的な業務を行いキャリアを積むことによって、実力次第では女性でも将来は幹部になる道も開けていると言って良いかもしれません。
しかし、男性と同じようにキャリアを積むということは、当然のことながら業務内容やその成果も同じような内容を企業からは期待されるので、場合によっては多くの残業時間が発生したり、また国内や海外を問わず住居を伴う転勤があることも視野に入れておかなければなりません。
業務に対する責任も一般職とは違うということは言うまでもなく、しっかりと主導権を持って働く覚悟は必要です。
しかし、業務において成果を上げることが出来れば女性であることがハンデにならず、男性と同じかそれ以上の昇給も可能なため、キャリアアップを目指す女性にとっては願ってもいない自分の力を試すチャンスだという見方も出来るのではないでしょうか。
総合職の仕事内容や区分は企業によって違うので、まずは自分が目指す会社の総合職としての雇用形態を確認することは大切なことです。
それぞれ2つの違い
一般職と総合職の大きな違いはいくつかあります。まず、大きな違いは業務内容です。
一般職はアシスタント的な業務内容なので業務の主導権を握ることも責任を負うこともそれほどありませんが、総合職は企業の最前線とも言えるメインの業務を請け負うことになるうえ、責任も重大です。
それから、転勤が伴うかどうかということも大きな違いです。
一般職には転勤ありませんが総合職にはしばしば転勤命令が出ることがあります。
会社によっては転勤に制限が設けられている場合もありますが、数年おきの引越しということも考えておくことが必要です。
企業から厳しい条件を提示されている代わりにキャリアアップという視点から見ると、一般職と比べて出世のスピ-ドが異なります。
年功序列制度が現代では実力次第では、年上の上司を追い抜いてしまうということさえ可能です。
対して一般職は住居の移動がない安定と、残業等が少ない代わりに業務内容が目に見えて評価されにくいため、なかなか昇給することが叶わないというマイナス点もあるのが事実です。
昇給に伴って賃金という点からみても、総合職は一般職に比べたらベースもボ-ナスも格段に上であると言っても過言ではないでしょう。実力がそのまま評価に繋がりやすいので高い給料を獲得することも夢ではありません。
まとめ
さて、このように一般職と総合職では、同じ企業に勤めながら大きな違いがあるということが出来ます。
どちらが良い選択かということは、当然その人の価値観や取り巻く環境によるでしょう。
中には家庭の事情によって、どうしても転勤は受け入れられないという女性だっているはずです。その反対にキャリアウーマンを目指して働き続けたいという女性だって少なくはありません。
人生にはさまざまな場面でしなければならない選択が出てきますが、そういった意味では女性にとって一般職を選ぶか総合職を選ぶかということは、自分の未来を左右するひとつの大きな選択肢であると言えるのではないでしょうか。
そういった意味では目先のことだけでなく数年先の未来を考えた答えを出すことが何よりも重要です。