事務ってどういうお仕事?
一般的には、事務と一言に云っても様々な仕事内容があります。例えば会社が使う書類を作成する仕事は、事務の基本中の基本です。他には顧客や収益の情報を整理するためのデータ入力、作成後の書類を判りやすくまとめるファイリングなども代表的でしょう。
休憩や昼食以外で屋外に出ることはほとんどなく、オフィス内で淡々とした作業を求められるのが特徴です。
そして電話やメール、来客への応対を求められることもあります。来客時には待合所まで案内をし、飲み物を出すところまで任されるかもしれません。或いは会社に届いた郵便物を各部署に振り分けたり、会社から顧客へのダイレクトメールを管理する仕事もあります。特に会社にとって来客への応対は、その後の営業にも響きますし重要な役割となるでしょう。
コピー機やパソコンといった仕事に欠かせない機材に不具合が起きれば、メンテナンスの依頼を出すことがあります。会社によってはペン1本から細かく管理をし、少しでも数が減れば発注しなければなりません。一見するとただの雑用のようにも思えますが、これも立派な事務としての仕事の1つになります。
このように事務とは、地味ながら会社にとっては欠かせない職種です。ただし事務という言葉の定義は、微妙に会社次第で変わってくることにご注意ください。きっとこういうものだろうと思い込んでしまい、いざ働き始めると想像と違う仕事を任されたというのはよくある話です。どういった仕事の中身を任されるのか、求人情報の閲覧時にはそこをチェックしてことをおすすめします。
加えて事務は、黙々と作業しているように見えて実は他者との接点が多い仕事でもあります。先述の電話やメールへの応対もそうですし、来客時のもてなしもそうです。
よく対人関係が苦手なので事務の仕事がしたいと言う方は多いのですが、状況次第では営業職などと同じくらいのコミュニケーション能力が求められるでしょう。事務には事務の人間関係がある、そこも忘れないでください。
どんな人に向いている仕事なの?
事務は女性に人気の職種ですが、決して男性には向いていないということではありません。まず細かな作業が得意な方、パソコンのタイピングやコピー機の扱いに慣れている方は向いています。それから椅子にずっと座り、ひたすら1つの事柄に集中できる方も向いているでしょう。
一定のコミュニケーション能力が必要だとは先述したものの、やはり営業の仕事と比較すると自分から他者と新しく接点を持つということはあまりありません。多くの言葉を知っていなくても駆け引きなどが苦手であっても、事務の仕事なら問題ないことは覚えておいてください。そういった方たちにも、事務は向いています。
また極端な残業がほとんどない仕事なので、毎日定時に退社をしたいという方にも向いています。これが女性に人気である理由の1つであり、例えば子育てをしながら働きたい女性には重要なポイントです。会社によってはアルバイトの事務を探しているところもありますが、この場合はシフト制で働けるので更に時間の制約を減らせるでしょう。フルタイムで働くのは厳しいという方でも、十分向いている仕事だと思って構いません。
更に病気や怪我から回復をし、社会復帰の第一歩として働きたい方も向いています。基本的に事務では特別なスキルを求められないことから、未経験者可の状態で求人募集を出している会社が多いです。繁忙期には人手が多く必要になりますし、業界さえ厳選しなければ比較的簡単に社会復帰が果たせます。
簡単な仕事しかしなければその分給与が低くなる可能性はあるものの、とにかく仕事がしたいと考えている方は事務から始めてみるのがおすすめです。
一方で、事務ではあまりその仕事を褒められることがありません。失敗して叱られることはあっても、努力が認められて賞賛されることは稀なのです。つまり出世欲や承認欲求が日頃からない方、こちらも非常に向いています。逆に仕事の中で他者から評価されたいと強く考えている方は、少し縁遠いものとなるのでご注意ください。
この仕事の魅力は?どんな資格が必要?
事務の魅力は、前述のように残業がほぼないことです。毎日一定のルーティーンで仕事が進むので、予定外なことや長時間の拘束はないに等しいと思って構いません。俗に言うアフター5を存分に楽しめるのは大きな魅力ですし、女性に人気なのにも納得できます。
そして仕事を通じて、パソコンのスキルを学ぶこともできるでしょう。特にエクセル機能は、使いこなせるようになると他の職種でも役立ちます。そのためキャリアアップを狙って事務を選ぶ方もおり、そこから他の仕事への転職に成功した例もあるくらいです。サポート体制が優秀な会社から出ている案件は、一番のおすすめ求人です。
資格も、特別なものは何も要りません。ワープロ検定などを持っていれば採用面接でも好印象を持たれますが、何で有利不利が決まるかは一概に言えないのです。ですから無資格の方でも、堂々と応募をしてください。未経験可や資格なし可と書かれている案件が、おすすめ求人になります。
或いは勤務時間に関して、応相談と記載されている案件もおすすめ求人です。1日数時間しか働けない方でも飛び込めるのが、事務の仕事の魅力でしょう。融通が利きやすい職種ですし、遠慮せず相談をしてみてください。もちろん最低限のビジネスマナーや、敬語の使い方は備わっていなくてはなりません。その部分だけは、資格を持っていない方も確認しておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。事務は地味で単調な仕事をひたすら任されるイメージがありますが、その代わり社会経験が皆無な方でもしっかりと最初から貢献ができます。女性に人気であったとしても、男性の働き手も豊富なのが現実です。そのため男性の皆さんも尻込みせず、先述したおすすめ求人を中心にどんどんと応募してみてください。
人を選ばない仕事、それが事務なのです。最近では事務に任される仕事の幅も増えてきており、その分の働き口も増えています。人気企業の事務となると競争は激しいですが、あまり難しく考える必要はありません。
社会への入り口としての役割も持っている事務は、今後も安定して人手を求めることでしょう。少しでも興味のある方は、まずはアルバイトという形で働いてみることをおすすめします。